ダイビングを続けていると、苦手だなと思うスキルや、周りのダイバーと比べて自分は遅いなと思うスキルが出てきます。
時には自分のせいで周囲のダイバーさんを待たせてしまうことも・・・。
そんな時はなんだか落ち込んでしまいますよね?
今回はそんな初級者が苦手なスキルの克服法を紹介していこうと思います。
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器材セッティング
器材セッティングは朝の慌ただしい中でダイバーが集まっている場所で行うので、焦りがちですが、慌てずにひとつひとつポイントをおさえてクリアしていきましょう。
タンクの圧とOリングを確認した後は、必ず確認の意味を込めてシールをタンク上部に貼ることを忘れないでおこなってください!
BCにタンクを取り付ける際は、自分がバルブの後ろに立つことを意識して行いましょう、毎回癖をつけてば違わずに出来るようになります。
BCのバックルとタンクは緩みのないように取り付けることを心がけてください、緩んでいると水中で外れてしまうことにもなり兼ねません。
レギュレーターを取り付ける時はバルブを手に持ち、右にセカンドステージ、左にオクトパス(ゲージ)が常に来るようにすることを心がけましょう、これで上下、左右を間違わずに済みます。
バルブを開ける前に中圧ホースを取り付けること、先にバルブを開けてしまうと、中圧ホースを取り付けるのに相当の力が必要になるので間違わないようにしましょう!
最後のタンク圧の確認の際は万が一の破裂時対策としてガラス面は必ず下向きにしてバルブを開けるようにしてください。
潜降
BC(ドライスーツ)の空気をきちんと排出できてないことが多いので、ただ抜くだけではなく身体を斜めにしたり、足を動かして溜まった空気を上の排気バルブに集めましょう。
インフレーターホースも曲がらないようにしっかり上にあげることも忘れずにしてください
なにより一番多いのがきちんと息が吐ききれていないことです。
息を吐ききったつもりでもまだ不十分なので、肺の空気を全部出し切るつもりで行ってください。
潜行は息を排出しても時間差で身体が沈んでいきます、ほんの少し息を止めていればすぐ潜降できるので、吐いた後すぐに吸ってしまわないように心がけてみましょう。
潜降ポイントではたくさんのダイバーが潜降するので遅れまいと緊張しますが、落ち着いて行いましょう。
自分の適正ウエイトは常に変化します、前回のダイビングと同じでいいやではなく定期的に図るようにしましょう。
潜降の時にどうしても出来なければ、あくまでも応急処置としてですが、BCのポケットに小さめの石を数個いれるだけでもかなり違ってきます。
適正ウエイトであり、BCやドライスーツの空気も抜けているのに潜降できないダイバーさんの多くは、自分では気が付かないうちに足がバタバタ動いていることが多いです。(笑)
足がバタバタ動いてフィンキック状態では潜降出来ないのは当然ですが、これにも原因があります、単に焦ってバタついていることもあれば、ウエイトが左右でズレていることや後傾気味になっていても姿勢を戻そうと足がバタつきます。
そんな時には、ウエイトも姿勢にも注意しながら、潜降の時に自分で足を絡めてみてください、足がバタつかず潜行できます、簡単なことですが効果絶大です。
基本はパワーインフレーターからの排気ですが、BCによっては空気が抜け切れない場合に対処するために、排気バルブが肩や腰の部分に付いていてヒモを引っ張ると排気できるようになっているものもあります。
安易に頼ると急激に空気が抜けるので注意が必要です
マスククリア
マスクに髪の毛が挟まっていないかよく確認しましょう、マスクに髪の毛が挟まったまま潜降すると深度が深くなればなるほどマスクに水が入ります。
前髪が長い女性も男性も(笑)ピン止め等で対処をしましょう!
マスククリアでなかなか水が抜けないで残る人は、もっと顔を上に向けることを意識して行いましょう、結構動いてないことも多いですよ。
マスク上部をきちんと押さえましょう、片手ではなくて両手でしっかりと押さえるようにしてください。
鼻から出た空気がマスク上部に溜まって、きちんと下から水が抜けてくれるようになります。
マスクは自分に合うものを選びましょう、ダイビング器材で一番ストレスになるものがマスクです、最初はレンタルで十分ですが、いろいろ試して見た後、顔に一番合うものを選ぶようにしてください。
下を向いて、ストラップをせずにマスクを顔に合わせて鼻から息を吸った時、落ちないものが顔に合うマスクです、合わないマスクは見事に落ちます(笑)
基本的に自分に合うマスクでも深度下では、マスクに水が100%入らないと言い切れません、むしろ入るものだと思っていた方がストレスも軽減できます。
その為に講習中でいろいろなマスククリアの方法で学習するのですが、マスククリアは口で吸った空気を鼻から出して水を抜くスキルです。
鼻から空気を出すのであって、吸うことはありません。これって普段はなかなかやらないことですよね。
マスククリアが苦手な方は多いのですが、お風呂でも練習できるのでシュノーケルから息を吸って鼻から出してみるという練習で慣れるのもいいと思いますよ。
中性浮力
先ほどの潜降の項目でもお話しましたが、中性浮力が取れないダイバーさんの中には適正ウエイトでない方が多いです、もう一度自分の適正ウエイトを見直してみてください。
ウエイト量が適正かどうかを調べるには、BCの空気を全部抜いた状態で水面に浮き、ちょうど目の高さに水面が来たらぴったりの証拠、この状態から息を吐けば潜降していきます。
一度海底でフィンピボットしてみましょう、水底に寝た状態から少しだけ身体が浮かない程度にBCに空気を入れます、そのまま呼吸で上半身を浮かせます。
フィンの先だけ着底した状態で呼吸のみで上半身を上下させる練習をしてみましょう、結構呼吸のみで身体が上下に動く感覚を身体に身につけることが中性浮力上達の近道です。
水中を移動しているときは当然深度が変わります、深くなればBCに空気を入れる、浅くなればBCの空気を抜きます、この時に空気を小刻みに出し入れすること。
焦って大きく操作してしまうと大きく身体も動いてしまいます、できるだけ呼吸優先で上下のコントロールをするようにしてください。
まとめ
初心者が苦手とする代表的なスキルのお話をしてきました。
どれにも共通することですが、慌てることは禁物です、ゆっくりと落ちついて行うように心がけましょう。
ファインダイビング中は周りに気を使ってなかなかスキル単体の練習ができませんよね?
そういう時は苦手なスキルのスペシャルティに入るのも良いと思います、とくに中性浮力はお勧めです、じっくりと練習できるので格段に進歩しますよ!
せっかく始めたダイビング、出来ないストレスのせいでダイビングから遠ざかったり、潜れなくなる前に苦手を克服しましょう!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。