ダイビングのライセンスを取った直後は、お店の勧めもあって月に1回は潜っていたけれど最近は潜りに行かなくなったなぁ。
夏までは潜っていたけど、冬になって寒いから全然潜ってない!
ライセンスは海外で取得したから、帰国してなかなかダイビングショップに行けなくて、全然潜ってない!
仕事が忙しくて週末はなかなかダイビングに行けないな。
こういう方も多くいらっしゃいます。
いわゆるブランクが空いたダイバー(ブランクダイバー)さんになってしまったら、どう対処すればいいでしょうか?
今回はそんなお話をしていこうと思います。
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ブランクダイバーとは?
私の所属する指導団体PADIでは半年間ダイビングをしていない期間が続くと
リフレッシュコースを受講することを推奨しています。
そもそもブランクダイバーに明確な定義はありません、半年という方もいれば1年という方も、ライセンスを取る前にどのくらいの頻度で潜っていたかにもよると思います。
オープンのライセンスを取って間もない方が1年潜らなければブランクダイバーと判断していいでしょう。
しかし、毎週定期的に潜っていた経験本数200本のダイブマスターが、半年ダイビングに行かなければどうでしょうか、判断が難しいですね?
要はダイビングに必要な知識やスキルが自分で出来ない、少しでも不安ならばリフレッシュ講習を受けたほうがい=ブランクダイバーと言えますね。
リフレッシュダイビングがお勧め
ブランクダイバーと自覚している、していないに関わらず、かなり久しぶりにダイビングに行こうと思ったらお家で出来ることをやってみましょう!
オープンの講習やアドバンスの講習で使ったテキストを読み返してみて、少しでも不安だったり、器材セッティングの手順を思い出せなかったり。
潜降やレギュレータークリアやマスククリアーの手順が思い出せなかったりしたら要注意!
そんな時にはリフレッシュダイビングに行きましょう!
リフレッシュコースに入れば、オープンの講習でやったスキルを我々インストラクターが付きっ切りでチェックして出来るようになるまでお手伝いし、次回のファンダイビングに不安やストレスなく入ってもらえるようになります。
自分自身どんなスキルを忘れているかすら覚えていないのがブランクダイバーです、それをプロが付きっ切りで修正しアドバイスをくれるのです。
インストラクター貸切のオープンウオーターコースみたいなものです、考え方を変えればとっても贅沢なコースです(笑)
スキルや器材セッティングがあやふやな状態でファンダイビングに行くと、自分自身が辛い思いをするだけではなく、他人にも迷惑がかかってしまうことにもなり兼ねません。
ブランクダイバーが与える影響と学んだこと
私がお店でガイドをしていた頃、ファンダイビングのブリーフィングで、しばらく潜ってないんですけど大丈夫です、と言われた方がいらっしゃいました。
詳しくお話しを聞いてみると、ダイビングは5年ぶり。
オープンの講習が終わって20本は潜ったけれど、冬に突入して寒くなり来年の夏の時期まで待とうと思っていたらブランクが空いてしまって、そのまま潜りに来なかったということでした。
割とベテランの面倒見の良いお客様にバディをお願いして、器材セッティングをしてもらいバディ同士でチェックしてもらったのですが。
タンクにBCを取り付ける所から躓いて、レギュレーターの左右も良く覚えていない状態、バディに教わりながらやっと取り付け完了。
結局、私を含め3人のダイビングだったので海には入りましたが。
潜降もできず、マスクに水が入ったら急浮上しようとしたり、砂地の水底を耕運機のように砂を巻き上げて突き進んだり。
砂地から顔を出していたダイナンアナゴ君もさぞ驚いたと思います・・お客様だったダイブマスター苦笑い。
結局2本目はインストラクター1名、ダイブマスター1名の豪華なリフレッシュダイビングとなりました。
5年ぶりにダイビングに行こうと思った、そのことは大変褒めたいことです。
でもダイビングは大勢で潜るもの、最低限バディや周囲に迷惑をかけない程度の知識やスキルが戻ってからファンダイビングに入るのが、本人にも周りにとってもベストなのではないでしょうか?
ダイブマスターの方は私の昔からのお客様だったので笑ってくれていました、このお客様にも申し訳ないことをしたと思いましたが。
夕方恐縮されてお帰りになるブランクダイバーさんを見送りながら、せっかく勇気を出してダイビングに戻ってくれた、このダイバーさんにも本当に申し訳ないことをしたなと後悔したことを覚えています。
お店側が予約の段階できちんと聞き取りをしないとこういう事が起こります。
お店の抱えているお客様であればダイビングの履歴が残るのでさほど心配はしませんが、まったくの初めていらっしゃるお客様では電話で少し突っ込んでダイビング経験のお話しをするべきですね。
中には言いにくくてきちんとお話しをされないお客様もいらっしゃいますし。適当にはぐらかそうとする方もいらっしゃいますが、
そんなブランクのダイバーさんを見極められずにファンダイビングに入れてしまうのはお店側に問題があると私は思っています。
ベテランの方もブランクの方もお店にとってはお客様です、一人一人に合ったベストの方法でダイビングを楽しんでもらうのがプロだと思うので。
今後このような事態にならないようにお店のスタッフに対策を講じるように徹底した記憶があります。
まとめ
こんなときはリフレッシュダイビングにいこう!
器材のセッティングがあやふや
半年、1年ダイビングに行かない期間が空いた
潜降に自信がない
バディチェックが不安
海外やリゾート地でのダイビングを計画している
ストレスを抱えたままでファンダイビングにはいると、少しのミスやトラブルで、またダイビングから遠ざかるというスパイラルにはまりかねません。
ダイビングの期間が空いたら、一度勇気を出してリフレッシュコースに入ってみましょう!
そうすることで、ダイビングの楽しさを再確認し長くダイビングが続くことになります。
インストラクター貸切にできるのなんて滅多にないチャンスと思って、この際なんでも聞いて上手いダイバーを目指しちゃいましょう!
最後まで読んで頂いてありがとうございました。