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ダイビングのインストラクターになれるまでの期間は?その条件と費用についても!

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皆さんがダイバーになる時にお世話になったインストラクター。

ステップアップコースでも、ファンダイビングでもいろいろとお世話になりますよね?

では、そのインストラクターと呼ばれるまでにどのくらいの期間が必要なのか興味のある方にちょっとだけお話してみたいと思います。

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インストラクターとは?

※ダイビングにおいてインストラクターと呼ばれる人にも色々種類があって、インストラクターを育てるコースディレクターと呼ばれる人や、そのコースディレクターのアシストをするIDCスタッフインストラクター等何種類かあります※

中でも今回は一般的にインストラクターと呼ばれる資格についてお話していこうと思います。

PADIのHPによれば、オープンウォータースクーバインストラクター(OWSI)は、ダイビングのプロが最初に取得するインストラクター資格であり。

資格取得後はディスカバースクーバダイビングからダイブマスターまでのPADIプログラムを実施することができるとあります。

インストラクターに認定されれば、ダイビングライセンス取得のための講習を開催できるだけでなく、海のガイドとしてもお店のスタッフとしても活躍できる道が幅広く開けます。

インストラクターになるには?

PADIではインストラクターになる為には段階があっていきなりインストラクター試験は受けられません。

先述しましたコースディレクターにインストラクター開発コース(IDC)を開催してもらい、IDCを修了することでPADIの主催するインストラクター試験(IE)を受けることができます。

インストラクター開発コース(IDC)とは

お店側で開催するコースで、後にお話するインストラクター試験(IE)に合格するためのトレーニングの場であり基本的に落とすためのコースではありません。

アシスタントインストラクターコース(以下AI)とオープンウオータスクーバインストラクターコース(以下OWSI)の2種類のコースで構成されています。

AIについてはOWSIの最初の一部としての位置づけでありAIの資格で留まる方がほとんどいない為にここでは詳しい説明は省きます。

OWSI参加前条件

ダイブマスター以上であること。

18歳以上。

ナイトダイブ・ディープダイブ・アンダー・ウォーター・ナビゲーションダイブを含めたダイブ経験本数が60本以上であること。

認定ダイバーになってから半年以上経っていること。

過去2年以内にCPRとファースト・エイドのトレーニングを受けていること。

過去1年以内に行なわれたダイビング健康診断のPADI病歴診断書を提出すること。

コース内容について

知識開発としては、ダイブマスターの内容に似ています。

ダイビングのダイブマスターの資格を取る方法!期間やできるようになる事も!まだ初心者の時にファンダイビングで時々バディになったベテランっぽい人。 インストラクターが時々海の中で秘密のサインを送っていた人。...

IDCではダイブマスターで行った内容をより深く掘り下げていきます。

大きく違うのはコース開催のための知識(スキル・開催手順・法律・リスク等々)やビジネスについてもPADI理念に沿って細かく学ぶことです。

カリキュラムについては、インストラクターが認定できるすべてのコースを開催できるよう必要なスキルを実際にシュミレーションしながら学んでいきます。

みなさんが実際体験してきた様々なコースでインストラクターがやっていた開催内容を、そのまま実際に候補生がインストラクターとして行います。

例えば、5ステップ潜航ではコースディレクターの指示で生徒役はわざと潜航できない演技をしてみたり、インストラクター役からわざと離れてみたり、実際のプールや海でありうるトラブルも起させます、いかに安全に早くトラブルを解決できるかのスキルも試されます(笑)

知識やプールでのインストラクターとしてのスキルのみならず、オープンウオーター講習全般の評価をコースディレクターから受け、それ以外にも海での800Mのノンスノーケルスイムも課題になりますし、コース終了までにかなりの時間もかかります。

PADIのHPではIDC自体では7日間とありますが、実際のIDCはお店にもよりますが開催中の7日間は候補生全員のスケジュールを合わせるので、例えば土曜日に開催するとして順調にいっても一か月から一か月半はかかることになります。

めでたくIDCを修了すると、次にはインストラクター試験(IE)と呼ばれる指導団体主催の最終試験が待っています。

PADI インストラクター開発コース

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インストラクター試験(IE)

インストラクター試験(以下IE)とは、お店主催のIDCとは違い、ダイビングの各指導団体が主催するインストラクター試験(IE)のことです。2日間で行われ基準点に満たなければ不合格者も出ます。

PADIを例に取れば、IDCを修了したインストラクター候補生はPADI本部に参加費用を収め試験に臨みます。

このIEにはPADI本部からエグザミナーと呼ばれる試験管がやってきて公平に評価して合格・不合格を決めていきます、IDCで学んだことをきちんと出来るか、学科と海洋でのプレゼンテーションが行われます(課題は直前に渡されます)

参加資格としてはIDCを修了していることはもちろんですが、参加する時点で100本以上のダイビング経験がないと参加できません。

試験内容について

筆記試験:潜水理論やシステム・規準、手続きについて問われ75%以上が合格

(潜水理論のみ75%以下はその場で再試験のチャンスあり)

知識開発プレゼンテーション:5点満点で3点以上が合格

限定水域プレゼンテーション:5点満点3.4点以上が合格

(2つの課題を受け取って最初の課題が不合格だったら2つ目の課題で再試験があり)

スキルサーキット:合計17点以上 各スキル5点満点中3点以上(内容によって再試験あり)

与えられた5種類のスキルを連続してデモンストレーションします。

オープンウオータープレゼンテーション:5点満点中平均3.4以上で合格

1回のオープンウォーターダイブで2つの課題を行い、その平均点がスコアとなります。(再試験なし)

IDC同じように候補生が生徒役になり試験官からわざとトラブルを起こすように言われます。

その時の海況に応じて、きちんと安全に処理が出来て講習を進めていけるかどうかシビアに試されます。

私が受けたIEで他の候補生がインストラクター役の時に、「マスクに水を入れてとか」「水底で後ろに転がって」等の指示がありました。

そのインストラクター役は、アシスタントインストラクター役の候補生に指示を出して安全にトラブルを処理しないといけなかったのですが、目の前の生徒役に気を取られていつまでも転がった生徒役だけに気が付かず結果不合格になってしましいました。

オープンウオーターレスキューデモンストレーション:水面で意識不明になり呼吸が止まった設定のダイバーの救助をデモンストレーションします。

(1回だけ再試験のチャンスがあります)

IEは極度の緊張の中、大勢の候補生や見学者の中で試験管に冷酷に淡々と評価されていくので、技術的な面でもメンタル面でも相当のレベルにないと厳しいですが、逆に言えばその程度のことで落ちるということはインストラクターとしての資質がないと判断されるということです。

合否はその場でわかります、一つでも合格していれば次回の試験では免除されます。

PADI インストラクター試験

最後に

ざっと簡単にインストラクターになるまでをお話してきました、

私の場合はIDCからIEまで修了するのに半年近く、費用にして30万から50万くらいかかったと思います。(講習費だけでなく宿泊費や交通費、PADへの登録料も含む)

いろいろな出会いも経験も辛いことも経験しましたが、全部財産になっています。

なにより私が認定したお客様のCカードがお店に届き、お客様にお渡しするときの喜ぶ笑顔を見るたびにインストラクターになって良かったと毎回思います。

ガイドをしていても、また次も私と潜りたいと言ってくださるお客さまがいるだけで、インストラクター冥利に尽きます。

もうインストラクターになって20年経ちますが、いまでもIDCやIE仲間と連絡を取り合います。

みなさんの中にもいつかインストラクターになる!と思っている方もいるかも知れません!

ぜひIDCとIEを突破してこちら側に来てください!

決して簡単ではありませんが、背中から貝が出るくらいに(わかる人にはわかるw)!やりがいがある仕事です。

 

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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