5月9日発売の「週刊少年ジャンプ」23号より連載がスタートした【すごいスマホ】に早くも打ち切りの噂が出ています。
1話が掲載されたばかりなのに打ち切りの噂が出るのが早すぎると思うのですが、「アンケート至上主義」と言われるジャンプでは打ち切りレースの話題はつきものなんでしょうね。
今回は【すごいスマホ】の打ち切りの噂について、考察していきたいと思います。
下記クリックで好きな項目に移動します
すごいスマホ打ち切りの噂は面白くないから?
ジャンプ新連載。タイトルで笑ってしまったが中身はしっかりとしていた。人類が意図的に作った情報に限るが世界中のすべてを検索できるスマホが主人公の元へ。検索テクニックがないと欲しい情報へは辿り着けないので知恵を絞る必要がある。一種の頭脳戦よこれ。#すごいスマホ pic.twitter.com/bweuCTcBcc
— わた飴🦋五等分のぼく勉 (@barbe_papa_) May 10, 2022
予告の時点でタイトルや説明文で大変話題になっていた【すごいスマホ】が満を辞して連載をスタートしたわけですが、打ち切りの噂は面白くないからなのでしょうか?
ストーリーの面白さは読者の人気に直結しますので、打ち切りレースのポイントになるとは思われます。
面白い・面白くない?
それでは、打ち切りが決まるポイントとなる「作品としての面白さ」について考察します。
【すごいスマホ】を読み始める前に、まずタイトルで損してる感はありましたね。
「すごいスマホ」って口に出した時の間抜けた印象が、逆にインパクトがあるな・・・と思いました。
もしやそれを狙ってことなのかな?と色々想像してしまいました(笑)
実際読み進めていきますと、タイトルのインパクトの割に内容は普通でした。
タイトルを見てテンションが下がった状態から読んでみましたが、
まだ物語も序盤ですから、作品を通しで評価することはできないのですが
・主人公の目的がしっかりしていること
・キャラクター作画が非常に魅力的であること
この2点があることで、とても好感を持てました。
打ち切り濃厚?
打ち切りが濃厚か、ということについては今後の漫画の展開によるでしょう。
週刊少年ジャンプは読者からの声を非常に重要視しており、その一環としてアンケートを毎週実施しています。
【すごいスマホ】のストーリーは、
①主人公が身の回りで起きる事件を何でも検索できるスマホの機能を使って解決していく。
②スマホの機能を使ったときに貯まるポイントを使って本筋であるひとつの事件を解決していく。
という流れになっていくと思うんですね。
身の回りで起きる事件のパターンをいくつ作れるか、何でも調べられるというスマホという設定の中でどうやってサスペンスにしていくか事件の練り込みも重要です。
打ち切りになるならない、面白くなるならないは原作者と編集の腕にかかっていると言って良いでしょう。
すごいスマホ打ち切りの噂は過去作品の影響?
ジャンプの新連載漫画の「すごいスマホ」、グーグルはアプリですって言い切ってるところからもうあの打ち切りクソ漫画の臭いがしてきてすごい pic.twitter.com/mjajwMhtnl
— ふるちんvirtual寒暖コアラ (@bigoppaiboy) May 8, 2022
前評判の低さの割になかなかの好調な滑り出しとなった【すごいスマホ】ですが、打ち切りの噂が出た原因には過去作品が影響しているのかもしれません。
詳しくはこちらの記事に書いていますので良かったら読んでみてく
→【すごいスマホ】作者の経歴や過去!冨澤浩気と肥田野健太郎の結婚や家族は?
打ち切りの噂は過去作品の影響?
上記の記事で、2人の作者の過去に触れましたが、実は原作・作画の2人とも打ち切りを経験しています。
原作の冨澤先生は「戦禍のカノジョ」(2015年)の連載が1年で終了しており、作画の肥田野先生は「ジガ-ZIGA-」(2018年)に3ヶ月という早さで連載終了しています。
それぞれの過去作品に対する評価を見ていくと。
まず冨澤作品「戦禍のカノジョ」については画力の無さやストーリーの練り込みが浅く。
定番や王道路線を狙ったものの、何を先にやるのか大体読めてしまう浅さに感情移入ができないというものでした。
そのような感情移入しづらい状況では、登場人物の魅力が欠けてしまいます。
また、ご都合主義で最後に都合よく味方が来て終わり、というラストにも低評価の声があがっております。
正直、厳しい世界ですよね・・確かにプロとして評価されるというのは漫画家のみならず表現者としては当然なのですが、厳しい意見が多かったです。
それではもう一つの打ち切り漫画、肥田野先生作画による「ジガ-ZIGA-」の評価はどうでしょうか。
肥田野先生はとても画力が高いことでも知られていまして、特に女の子の作画では魅力的な描き方をするということで一定の評価のある先生です。
「ジガ-ZIGA-」は怪獣のバトル漫画なのですが、怪獣が初めて出てきたのが1話でその後5話まで怪獣の出現が出なかったこと、序盤でもたついてしまったことを不満に思う読者が多く見られました。
テンポが悪く、序盤で読者の心を掴むことができずに「つまらない」という感想を抱いてしまった人も多いようです。
あるいは、「人気の出たキャラクターの投入が遅かった」「主人公がゴジラのような怪獣になって戦う設定には既視感があった」なども挙げられています。
「ジガ-ZIGA-」はとにかく打ち切り決定までが早く、単行本1巻が出る前に3ヶ月で終了し読者にとっても、作者にとってもショックだったのではないでしょうか。
「週刊少年ジャンプ」ではアンケートで結果を残せなければ打ち切りという現実が待っています。
一方で「ハンター×ハンター」のようなある一定の人気を得た漫画はどんなに休載していても打ち切りにはなりません。
「もう少し、長い目で見てほしい。せめて単行本の売り上げを見てからでも遅くないはず」という読者の声もありました。
打ち切りについては読者の間でも色々な意見が交換されています。
2人の過去作品を知っている読者にとっては【すごいスマホ】が結果を残せなければ打ち切りになるのでは?という噂が出ても不思議ではないでしょう。
打ち切りの過去を教訓に面白い漫画になる?
苦い思いをした過去作品から学んだことはきっとたくさんあるはずです。
打ち切りは、原作者だけが責任を感じるものではなく、編集や作品に関わる全ての人の問題だと思います。
この苦い過去を教訓として、【すごいスマホ】が面白くなるために、原作・作画・編集が一丸となって取り組んでいるはずです。
前述した過去の打ち切りの経験を持つ冨澤先生、肥田野先生のお2人ですが、それぞれの課題点をこの連載で補い合い、乗り越えてくれることと思います。
【すごいスマホ】あらすじ
すごいスマホ
面白かったです!!
個人的にアヤシモンの次話が楽しみです!!あと太陽君が…!!!!#週刊少年ジャンプ pic.twitter.com/VnBdQYSMrI
— シン・「公式」・セカイ・ (@sekai_official_) May 9, 2022
高校生の探来田究(さぐらだきゅう)は小さな頃から天才と言われてきました。
科学が好きで、大学教授の両親の影響を受けて育ち、将来はアメリカの大学に行く夢を持っていました。
そんな究が無気力人間に変わってしまったのは、7年前に起きた弟・探来田修(さぐらだしゅう)の失踪事件が原因でした。
7年前、弟の修と幼馴染の農丸結歌(のうまるゆいか)と3人で遊んでいたのですが、トイレに行ってくると言ってそのまま弟は行方不明になりました。
その後も大規模な捜索もむなしく、現在も見つからないまま未解決事件となっています。
あんなに大好きだった科学も、人1人探せないのなら意味がないのだと、究は愛読していた科学の本を燃やしてしまいます。
ある日、高校生になった究のかばんになぜか一台のスマホが入っていました。
スマホにはアシスタントAIが内蔵されており、究がこのスマホの所有者であり使い方をアシストするというのです。
そのスマホは「世界のすべてを検索できる」すごいスマホだったのです。
究は弟の事件の真相をつかむため、謎に包まれたスマホの秘密を暴くため、このスマホの機能を使っていこうと決意するのでした。
まとめ
今回は【すごいスマホ】打ち切りの噂は面白くないから?過去作品の影響はあるのかということについてまとめてみました。
過去の作品で打ち切りになった経験があるということは、その作品たちよりも良いものを作ろうという意気込みも生まれてくるでしょう。
お互いの良い部分を補い合いながら、読者のハートを惹きつけるための戦略を編集とともに考えて、良いスタートを切った【すごいスマホ】第1話、面白かったと思います。
「少年ジャンプ」である以上、過酷な打ち切りレースからは避けて通れない現実に立ち向かう漫画家さんたちに心からエールを送りたいです。
これからも楽しく夢中にさせてくれる漫画を生み出してくれることに期待したいと思います!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!