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ダイビングの上級者にありがちな事!インストラクター目線で見る上級者とは?

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ダイビングに行って朝のブリーフィングの時に、300本とか500本とか経験本数が多いダイバと一緒に潜ることがあります。

まだダイビングを始めて間もないころは300本も潜っているなんて、すごい上級者だと思いますよね?

周囲のダイバーも凄いですね~と羨望の眼差しで眺めていたり、いろんなダビングポイントで潜ってきたんだろうなぁと、色々思います。

一般のダイバー、ましてや経験本数も数十本の初級ダイバーからすれば雲の上のような存在に感じてしまいます、しかし経験本数が300本も500本もあるダイバーが本当の上級ダイバーとは限りません。

まして我々インストラクターから見た本当の意味で上手な上級者ダイバーは、一般の方が感じるそれとは大きく違っていたりします。

今回はそんなお話をしていきたいと思います。

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ダイバー目線で見る上級ダイバーとは?

経験本数が多い:単純に経験本数で判断できるかと言うと、半分正解で半分は不正解、経験本数で判断できるのは最初の内だけで300本潜っているダイバーでも中性浮力も取れない自称上級ダイバーはたくさんいます。

極端な話、オープンウオーターダイバーで300本よりもレスキューダイバーで150本のほうが経験値としては高いかもしれません。

一般ダイバーからすれば経験本数が多ければ多いほど上級者と判断する傾向にあります。

スキルが上手い:初級者のうちは中性浮力や潜降など苦手なスキル、また出来るけど不安なスキルが存在しますが、上級者はいとも簡単にスキルをこなすように見えます。

いろんな知識がある:ダイビングに関する知識も豊富で、一緒に潜ったらこうしたほうがいい、ああすればうまく潜れるといろいろアドバイスしてくれる。

自分よりかなり上の資格を持っている:初心者からすれば、自分よりもいくつも上の資格を持っているダイバーは凄いな~と思いますよね?

インストラクターから見る上級ダイバーとは?

プロとアマチュアの違いについて:そもそもインストラクターやガイドから見れば、一般のダイバーはお客様であって初級も中級も上級もないわけです。

もちろん上級者と言う明確な定義も基準もありません、しかしプロとしてお客様を迎えてから帰るまで楽しんで貰えるように最大限意識しながら安全管理もできるという目線でみれば疑問に思う自称上級者もいます。

(まぁお客様なのでそんなことを求めることもないのですが・・)

資格として目安を言えばダイブマスターでしょう、レスキューダイバーの講習ではやらない、お客様に対する考え方や安全管理の事を学び始めるのがダイブマスターコースだからです。

そういう意味で、プロ側(お店)から考える上級者ということの定義は、初めから終わりまでお店側の視点で行動できるダイブマスターと言えます。

ではプロ(お店)側に立った視点とはどういうことでしょうか?

全体を見れる

ダイビングはグループで潜ることが多いです、バディダイビングですらグループです、多い時には何十人も同時に潜ります。

ライセンス講習で習いましたが基本的に自分と自分のバディの管理ができればOKです、しかし我々インストラクターからすれば全体を見れるダイブマスターは心強いです。

先頭で振り返って全体を見たときにバディの管理もしつつ、後ろから全体を見るように位置取りをしていてくれるダイブマスターがいると上手だなと思います。

先読みができる

ダイビング中は様々なトラブルが起こる危険があります、ちょっとした海況の変化で何が起こるかわかりません、深い所や流れのある場所、そういう所に自分が行かない、そういうダイブマスターは上手いなと思います。

危険が予知できる

ダイビングのポイントの中には狭い場所や流れの速い場所など、危険な場所やトラブルを起こしやすい所があります。

そんな場所をあらかじめ予測して初心者の近くに位置を取るようにすばやく行動できるダイブマスターは上手と言えます。

いつでも先の状況を読めるダイブマスターはインストラクターから見て信頼できます。

ブリーフィングの時点でいろいろ考えてくれる

ダイビングは朝にお客様を迎えたところから始まっています、我々インストラクターはお客様1人1人話をしながら、現在のダイビング状況やログデータを参考にしてその日のダイビング計画を練ります。

その日一番にストレスやスキルが不安なお客様を見定め、海の中だけでなく陸にいるときも注意しています。いつトラブルが起こってもいいように。

そんなことを理解してくれいつでもインストラクターの補助的な振る舞いができるダイブマスターはお店側の考えが理解できていてよりプロに近い存在だなと感じます。

インストラクターの補助が自然とできる

例えば海の中でトラブルを起こしたダイバーが複数名いたとしましょう。

インストラクターは1名ですので、より重大なトラブルの方を早く解決しようとします、

そんな時にダイブマスターがもう一人のトラブルを抱えたダイバーに近寄ってトラブルを解決してくれたら、インストラクターは心強いですね。

そんな意識のあるダイブマスターであれば大勢で潜っている時でも、アイコンタクトやサインでうまく全体をコントロールできて快適なダイビングが出来ます。

まさにプロ意識のあるダイブマスターですね。

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こんな自称上級ダイバーには気を付けよう!

ブリーフィングを聞いてない:

朝にお客様を集めてブリーフィングを行います、その時に全然聞いてないダイバーさんは意外とベテランが多いのです。

いつも潜るポイントに慣れてしまっているのでまた同じこと言ってると中途半端にしか聞いていません。

しかし ブリーフィングには意味があり、先ほどのゲストの見極めもそうですが、前日の海況や見れる魚、透明度等々、注意しなければいけないことがいろいろあって。

同じように聞こえてもその日その日で全く違うので、しっかりと聞いておく必要があるのです。

そういうゲストになるとブリーフィングにはなかった勝手な行動をしてみたり、バディが戸惑う行動をしてみたり、自分が気づかないうちに周りに迷惑をかけてしまいます。

グループ行動ができない

ダイビング中はインストラクターやガイドが先導しますね、基本的にインストラクターやガイドを追い越してはいけませんしインストラクターやガイドよりも下に行ってはいけない決まりがあります。

全体を管理しながらダイバーの状況や海況に応じて進む方向や潜るポイント、時間などを考えてガイドをするので、勝手なことをされると困ります。

ベテランダイバーの中には自分勝手なことをする人もいます、例えばカメラの絶好の被写体を見つけてグループやバディを置き去りにする。

バディは必死についてこうとしますが、お構いなしに勝手に写真を撮り、あげく周りに誰もいないか、写真を撮ったあと全速力で全体に追いつこうとダッシュする・・バディはたまったものではありません。

余裕がなく結果をもとめる

ダイビングは自然を相手にします、自分の見たいものがいつも見れるとは限りません、

潜ってみたら透明度も悪く、なにも見れなかったという日もあります。

そんな時にイライラしたり、あれが見たかった、これがしたかった、あげくバディが超の付く初心者で面倒ばかりみていたからなどと不満を言うダイバーは質が高いとは言えません。

余裕がなく結果だけを求める自称上級者はただのわがままなお客さんであって、プロとしての意識がないと思われても仕方ありません。

まとめ

本当のダイビング上級者と言われる人は、スキルが上手なのはもちろんですが、周囲を見る目がありますし、初心者ダイバーのみならずグループ全体を良く見ています。

朝からストレスを抱えているダイバーがいれば優しく接し、ブランクダイバーであれば器材のセッティングから注意してみていてくれます。

グループ全体が安全にダイビングを終えることが出来るように考えて行動できるのです。

誰にでも優しく同じように接してくれ、自分の事より周りの事を最優先に考えて行動できます、トラブルを予測してインストラクターやガイドの補佐としてすぐに動いてくれますし。

インストラクターにすぐフィードバックもしてくれます。

経験本数も大事ですが、人として自分や周りのダイバーが貴重な時間とお金を使ってダイビングを楽しむ為に集まっていることを良く理解していて、楽しいダイビングにしようと前向きに考えられる人が本当の上級者ではないでしょうか?

これを読んで頂いている初中級者ダイバーさんも、ぜひそういう本当のプロ意識をもったダイバーになってもらいたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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